仮想通貨のマルチコントラクトってどんな技術なのか解説するよ

仮想通貨のマルチコントラクトはどのような技術なのか知りたいという方がいます。

主な理由の1つとして、日本円にして580億円相当の仮想通貨が不正流出した事件をあげることができます。

 

被害に遭った取引所にこの技術が導入されていなかったのが一因という情報が大拡散されたことにより、はじめて見聞きした言葉で意味が知りたくなったという方は少なくないでしょう。

正しくはマルチシグコントラクトといい、これは仮想通貨のセキュリティを堅牢にするためのものです。

マルチシグコントラクトとは?

はじめに金庫をイメージしてください。そして、鍵をイメージしましょう。

マルチシグコントラクトは、金庫を開けるために複数の鍵が必要になるものと認識しておけば問題ありません。一方、金庫を開けるために1本の鍵しか必要としないものは、シングルシグといいます。

仮想通貨業界で広く使われているマルチシグコントラクトは、2of3というものです。鍵が3本あり、そのうち2本の鍵があれば金庫を開けることができるのが2of3のマルチシグです。

2of3のメリット

このタイプのマルチシグコントラクトは、鍵が1本盗難に遭ったとしてもあともう1本盗まなければ金庫を開けられません。1本の鍵があれば金庫が開くシングルシグに比べて、盗難リスクを低くすることができるのです。

また鍵を1本紛失してしまったとしても、残りの2本の鍵が無事であれば金庫を開けることができます。

シングルシグに比べて、鍵を紛失して中のお金を取り出せなくなってしまうリスクを低くもできるのです。

なお、マルチシグコントラクトは2of2のタイプもあります。

2of2と2of3の比較

2of2は2本の鍵があり、この2本の鍵が両方なければ金庫を開けることは不可能です。

2本なければ金庫が開かず、盗難リスクが低くなるのは2of3と一緒です。

しかし、1本でも失ってしまうと金庫を開けることができなくなってしまいます。

金庫の中にあるお金を外部の人間に奪われなくする効果は同等ですが、自分達で中のお金が引き出せなくなるリスクがシングルシグと変わらない点で、2of3のほうがメリットは大きいと考えることができるでしょう。

2of3のデメリット

100%の安全が確保されているわけではないという点です。

3本中2本の鍵が盗難に遭うと、金庫は破られてしまいます。

また2of3のようなマルチシグコントラクトは、シングルシグとは違い複数の鍵を使う複雑な仕組みになっているため、設定や送金で追加の手数料が発生してしまいます。

設定自体に煩わしさがある点も、マルチシグコントラクトのデメリットの1つといえるでしょう。

また、マルチシグコントラクト自体のデメリットとは違いますが、どこの取引所でも導入されているわけではありません。

ただ仮想通貨の安全性に関する意識が各取引所で高まりを見せているため、今後導入済みのところは増えていくことが予想されています。

ホットウォレットとコールドウォレット

日本円にして約580億円相当の仮想通貨が不正流出した事件で注目度が高まったワードとして、ホットウォレットをあげることができるでしょう。

マルチシグコントラクトと同じで、はじめて見聞きした言葉で一体何のことをいっているのか首をかしげた方は少なくないのではないでしょうか?

不正流出事件の被害に遭った取引所はホットウォレットで顧客の資産を管理していましたが、このウォレットは常にオンライン状態なのが特徴です。

オフラインで管理を行なうコールドウォレットとは異なり、インターネットに接続された状態にあるために、サイバー攻撃の標的にされるリスクがあります。

マルチシグコントラクト導入なし、ホットウォレットでの管理で、不正流出は起こるべくして起こったようなものと考えている人も多いです。

自衛手段を取ることも重要

仮想通貨は取引所に管理を丸投げするのではなく、自分で管理することも可能です。

自前のウォレットを用意し、仮想通貨を移しておく手段があり、コールドウォレットも入手することが可能ですし、マルチシグコントラクトも導入できます。

これは銀行が潰れてしまって預金が全額補償されないのを避けるために、タンス預金に切り替えることにも似ています。

自前のウォレットに仮想通貨を入れておけば、自分がメインで利用している取引所で大量の仮想通貨の不正流出事件が起ころうと、そのような事件の影響で運営会社が倒産しようと、自身が保有している仮想通貨への影響はまったくありません。

マルチシグコントラクトに関することを中心に、関連の話題についても触れましたが、疑問が解決してすっきりとした気持ちになれたでしょうか?

仮想通貨を始めると、これまでまったく縁のなかったカタカナ言葉と出くわす機会が増えます。

取引の安全と関わりが深いものなど、重要なワードであることも多いため、自分を守るためにも新しい言葉が出てきたなと思ったときにはその意味を毎回リサーチしておくに越したことはないでしょう。

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